タコの卵!?の塩辛を造る。

たこまんまこの奇妙な物体は、北海道太平洋沿岸地域で採れるヤナギダコの卵巣です。
寿司が日本国外にも普及し、欧米でもタコが食べられるようになってきたと聞きますが、さすがにタコの卵は日本人でも食べたことがある方が少数派ですね。
日本有数のタコの産地、兵庫県明石(あかし)では名物に【海藤花(かいとうげ)】というマダコの卵を素干しや塩漬けにした珍味があります。とはいえ、地元の人でもあまり口にする事のないとのこと。
ところ変わって北海道でも漁師町では古くからタコの卵が食べられていました(これもまた少数派ですが・・・)。

たこまんまのボイル北海道では、タコの卵は茹でると炊いた米状(まんま、まま)になるため”タコマンマ” と呼ばれています(左の写真)。
もともと煮付けが主な調理法ですが、近頃は漁師町以外でも回転寿司のネタとして「生」が食べられるようになってきました。
回転寿司の場合は味付けをしないまま軍艦巻きになっていますが、醤油漬けや塩辛にすると、「ウニのような・・・」「イクラのような・・・」それはそれは濃厚な珍味になります。と、いうことで
今回は究極の珍味として「タコマンマの塩辛」を造ります。

タコマンマの塩辛 塩と酒だけでも塩辛はできますが
味が付きやすいので
塩加減がとても難しいです。でも
塩こうじ「アラー!カンタン」を使えば
究極の珍味が簡単にできます。
材料
●ヤナギダコの卵・・・1個(300g程度)
●塩こうじ(アラー!!カンタン)・・・15g
※塩こうじはタコの卵の5分1g

作り方
1.袋を包丁で破き、中から卵だけを取り出します。
2.中の卵は全て繋がっていますので、潰さないよう注意して、できるかぎり切り離します。
3.塩こうじをまぜます。
たこまんまの中身

たこまんまをほぐす

袋から取り出し
切り離した卵

たこまんまに塩こうじをまぜる

塩こうじを混ぜると
多少水っぽくなります

4.冷蔵庫で1昼夜寝かせて完成です。
5.かなり濃厚ですので、小鉢に盛るなどで少しづつお召し上がりください。
※日を重ねていくと段々塩辛くなりますので、塩気が少ないと感じたら食べる前に、ほんの少し醤油をたらしてお召し上がりください。
※造ってから1週間程度で食べきってください。多く造ってしまったら小分けにして冷凍すれば3ヶ月程度保存できます。

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