自然組の「皮革用」蜜蝋ワックスは、基本的に保護・ツヤ出しという劣化を防ぐことを目的にしていますので、なかなかその効果を目でわかるように証明することは難しいです。
他の皮革用クリームやワックスと違い、天然成分100%ということで比較的高価。ですので「靴に!」とは、あまり言ってはいませんでしたが、効果を証明するために今回は「超劣化」したブーツがどこまで復活するかをレポートしました。
実験する「本革ブーツ」・・・・とは聞こえがいいですが実は安全靴です。さすがに、普通のブーツをここまで劣化させる根性はありません(笑)。ウエスタンブーツだって、本来はワークブーツなのですから、そこはご勘弁を。
※写真をクリックすると大きく見ることができます。
これは30年前にバイクに乗るために購入したのですが、色落ちがしてきたのでゴム長靴変わりに農作業で2年ほど使ったものです。
まずは泥を落とします。
よく乾かします。
アップで見ると・・・・
蜜蝋ワックスを塗り込みます。
塗る前と後を比較するため、片方づつ塗って写真を撮りました。
両方とも蜜蝋ワックスを塗り込みました。
だいぶ良くなりました。自分としては最初が最初なもんで、これで充分なのですが、ワイルドすぎると感じた方は「染めQ」での染色をおすすめします。
「染めQ」の詳細はメーカーホームページを見てもらうとして、なぜ「染めQ」をおすすめするかというと、靴の補修用クリームでは成分が違って、うまく染まらないからです。それと、必要以上に光沢が出てしまうことがあるからです。
「染めQ」も、ひと昔までは東急ハンズぐらいでしか取扱いしていませんでしたが、今では大きめのホームセンターで手にいれられるようになりました。このぐらいの修復ではほんの少ししか使わないので、別の用途にも使えるところがよいところ・・・おっと、これじゃ「染めQ」の宣伝になってしまうので話を戻します。
今回はどこまで修復できるかのチャレンジではないので、酷すぎる部分にだけ軽く「染めQ」を吹き付けました。
吹き付けたすぐは光沢がでますが、乾いてくると必要以上に光らなくなります。
このままではまた色落ちしますので、よく乾かした後に(最低3日以上)蜜蝋ワックスを塗り込みます。
※その時、強く塗り込みすぎると、塗る布に多少染めQの色が付いてしまいますので、軽く行ってください。
多少ムラがあるのは、あえてアンティークっぽく仕上げるために「染めQ」を少ししか使わなかったためです。
もっと色ムラを修復するには、蜜蝋ワックスを塗り込む前に一度「染めQ」を吹きつけてください。今回は劣化しすぎていたので、あのままでは「染めQ」もはじくため、革をやわらかくするため、先に蜜蝋ワックスを塗りました。
「自然組の蜜蝋ワックス」は、乾燥が早い亜麻仁油を使っていますので必要以上に光沢を付けるものではありません。
エンジニアブーツなどは光りすぎると格好悪いですよね。でも雨天のツーリングのあとは絶対に手入れしなければレポートの安全靴のようになってしまいます。そうなる前に「自然組の蜜蝋ワックス」をご使用ください。
もちろん、革ジャンパーやバッグにも有効です。
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